校長だより

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1学期終業式 式辞(要旨)

(2017/07/21更新)

今日、1学期の終業をむかえますが、皆さんにとってこの約3か月半はどうだったでしょうか。学校全体としては、1学期に実施した基礎学力テストの結果が向上したことや、昨年度、府立高校でNO1となった資格取得総数が、この1学期も昨年度と同様のレベルで順調に取得できていることなど、今年度もいい流れができているのではないかと思います。そして生活指導の関係でも遅刻、特別指導等の件数が昨年比で大きく減少しています。また、高校生ものづくりコンテスト大阪大会の電気工事、電子回路組立の両部門でアベック優勝(電気工事は5連覇)を果たすなど、大きな成果もあげてくれました。これは皆さん一人ひとりが向上心を持って意識的に取り組んだ結果だと思います。

今日、終業式をむかえるに当たり、学習や部活、資格取得など個人としてどうだったかを、一人ひとりがそれぞれの1学期を振り返る機会を持ってください。

夏休みを向かえるに当たり、私からひとつお願いをしておきます。

長い夏休みに、なにかひとつ本気になって取り組んでもらいたい。本気とは、自分に言い訳せず、絶対に諦めず、真剣になってやることです。本気で何かに向かうと、気持ちが前向きになり心の充実が図られます。そして高校時代に何かに没頭した経験は、就職時や社会に出た時のあなたの評価に直結するものにもなります。ぜひ、この夏休みに本気の挑戦をしてみてください。

そして本気で何かに取り組むために大事なことは、自分の「やる気」をどう引き出すかです。人間がやる気を出すことは、実はそう簡単ではありません。

では、やる気のスイッチを入れるにはどうしたらよいか。皆さんは、きっかけはともかく、やっているうちにハマっていく経験をしていませんか。プロの将棋士が10数時間の対局を集中して取り組んでいる光景があります。プロの将棋では100手から1000手先を読むと言われ、対局中、脳の活動が極限まで高まります。これは作業興奮といって、対局(活動)しているうちにいやでも脳が活性化し、やる気物質(ドーパミン)が分泌されるため、やる気と集中が続くのです。つまり、やる気とは気持ちの問題ではなく、行動を起こすことで生まれるもので、自分でそういう環境を作り出すことが重要だということです。

この夏休み、自分から行動を起こし、やる気を自らつくりだし、是非、本気の取組みを実現してみてください。

今夏は、猛暑の予報がでています。各自健康にはくれぐれも注意し、元気な姿で2学期の始業式をむかえてもらいたいと思います。

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