1学期終業式式辞(要旨)
(2018/07/24更新)
はじめに、この間発生した大阪北部地震ならびに西日本豪雨により亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様の安全と健康、被災地の一日も早い復興を皆さんとともに心よりお祈りしたいと思います。
今回の大阪北部地震では、都市の交通機能がまる一日マヒし、540万人に影響を及ぼしました。また、予想外の帰宅困難者の対応など、様々な課題が浮き彫りになりました。その後の観測史上最大の西日本豪雨は、各地に甚大な被害をもたらしました。突然襲い掛かる自然災害の恐ろしさを改めて思い知らされました。
今回の地震で、これまでの備えが成果を生んだ事例もありました。阪神大震災後、ガス管を金属製からポリエチレン製に耐震変更したことで、復旧期間を大幅に短縮したことや、改良を加えてきた新幹線の地震検知、緊急停止システムがしっかり作動し、周辺走行中の車両がすべて安全に停止できたことなどです。最悪の事態を想定した地道な努力の積み重ねが、減災につながり、備えることの重要性を教えられました。
自然災害は、いつどこで起きても不思議ではありません。社会全体で備えていくとともに、われわれ一人ひとりが、想定される地域の自然災害を学び、常に心の備えを怠らず、もし発生した時には、適切な行動がとれるようにしておくことが大切です。このことを再認識したいと思います。
今日は、1学期の終業の日となります。それぞれにこの1学期の自身の状況を客観的に振り返って見てください。結果として何ができて、何ができなかったのか。また、活動に取り組む姿勢はどうだったか。自分自身を改めて振り返り、自身の課題を見つめ直してほしいと思います。
これから長期の休みとなります。講習や資格検定、クラブの試合など、夏休みを利用して行われる活動も多くあります。今年の夏は、いつもと違い高温となる酷暑が予想されています。それぞれの活動が充実したものになるためにも、十分に健康と安全に注意を払った生活を心掛けてください。
全員が、充実した夏休みを過ごし、元気な姿で2学期に再会できることを期待して、終業式の式辞といたします。