校長だより

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就職先は、やっぱ、一生そこで働くって考えて選択した方が・・・

(2024/05/30更新)

みなさまおはようございます。いつもご覧いただきありがとうございます。

堺工科では、3年生のみなさんが、求人票や受験する大学、専門学校を考える前段階、いわゆる模擬選択を実施し、選択する感性を養ってくれています。進路指導室に近い校長室にも、そんな3年生の会話が聞こえてきます。

〇 いつでも転職ってできるから・・・ってな風潮はよいのでしょうか?

今に始まったことではないのですが、修業後3年間の高卒の離職率は確か4割を越えています。工業系においては、それより低く2~3割ってとこでしょうか。この状況でおもしろいのは、離職率が高いから、まっ、とりあえず・・・ってな感じで選ぶ話も聞く一方、工業系は離職率は低いのはええ傾向やねっていう方々もいて。また、終身雇用制は良くないっていう論や、労働者の流動性を高めなってな話も聞きます。でも、自分のこととして考えた時、本当に大丈夫なのかなって思うのです。転職を繰り返す知人たちを見てますと、同じところに働き続けてきた人よりも収入が高くなったという人は、ごく少数、よっぽど能力を乞われて迎え入れられたような方だけのような気がします。 製造業で技術力を保持されているところは、中小企業では、長年勤められている方が多いところ。大企業になれば、長年雇用をされているところを、規模が大きいので、毎年大量採用をし、多くの中途退職者もありでバランスを取ってはるところもあるように見受けられますが、総じて、長年勤めてはる方が多いところが、安定しているように感じるのです。

〇 長年勤める=会社を自分の居場所とすると考えることが大切。だから求人票を見て、この会社は好きになれるかどうかを考えるという視点も必要では。

どんな仕事でも、ええ時もあれば、嫌になる時もある。でもそこが自分の居場所と思ったら、その居場所を良くするために頑張れるってなもんだと思うのです。現実には勤務形態や給与などなどを比較することが多いのですが、それと同時に、本当に自分の居場所ができるところか、自分が好きになれそうな会社かどうかを考えて、その感性を会社選択の一つの要因にすることも、おススメしたいと思うのです。

 

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