校長だより

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令和2年度入学式式辞

(2020/06/15更新)

入学式 学校長式辞

 

ただ今、入学を許可しました210名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

 

今年度は新型コロナウィルス対策として、君たちと先生方だけの入学式となりました。

密を避ける、マスクを着用する、手洗い・咳エチケットを励行するなど、新しい生活様式を心掛けなければなりません。この先も想像できない生活になるかもしれませんが、この苦難を乗り越え、たくましく生きていく力を身に着けてほしいと思います。

 

やっと授業が始まりました。新入生の皆さんが、個々の抱負や決意など、初心を忘れることなく、三年後には希望の就職や進学を果たすことを願っています。

 

さて、本校は、昭和11年に設立され、今年で84年を迎える、歴史と伝統を誇る高校です。在学中に力をつけた卒業生の方々は、産業界の多方面で活躍されています。

本校の正門を入ると、そのすぐ右手に「人格の陶冶」と書かれた石碑があります

「人格の陶冶」とは、「人間性を鍛錬して磨き上げること」を意味します。本校では「人格の陶冶」を軸に、すべての教育活動を通して社会に貢献できる人材の育成をめざしています。

しかし、良き人格となるように鍛えられたり、育てられたりしても、本人が意識しないと身につくものではありません。優れた人格を持つために意識してほしいことがあります。

 

まず、「笑顔で挨拶をすること」。

挨拶は人と人とのコミュニケーションを図るために必要なものです。また、どんな薬よりも笑顔が一番の薬と言われている通り、笑顔は周囲を和やかにさせてくれます。皆さんも、まずは笑顔で挨拶からスタートして下さい。

 

つぎに、「思いやりの心を持つこと」。

自己中心的な人は自分のことばかり考え、自分勝手な発言や行動で周囲を困らせます。逆に思いやりのある人は誰からも好かれます。相手の事を一番に考えるので、思いやりを持つことが出来るのです。常日頃から、思いやりのある行動を心掛けて下さい。

 

最後に、本校の教育目標は、「自立貢献」です。

「自立」とは「自分で考え、自分のことは自分でできる」ということ。そして「貢献」とは「自分の役割を果たし、思いやりの心をもって、仲間や周囲の役に立つ」ということです。

例えば、学級委員になりクラスをまとめる。日直の役目をしっかり果たす、きちんと清掃する。これも「自立貢献」につながります。学校は、そんなチャンスが活かされる場所です。

 

それでは、新入生の皆さんが、学校生活の中で、自らを磨き、輝き、たくましく成長することを心から祈念して、式辞といたします。

 

令和二年六月一五日

大阪府立 堺工科高等学校 

校長 中田 浩史

 

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