校長だより

校長だより

校長だより

「気づき力」を高めるには

(2023/12/05更新)

みなさまおはようございます。いつもご覧いただきありがとうございます。

昨日、研修で「ヤングケアラー」について学習させていただきました。自分の家族が何らかの事情で他者からのサポートが必要になり、そのサポートが若者がすることになる状況のことですが、本人は自分の置かれている状況を「やらなければならない」と思う人が多いそうで、まわりから気づいてあげることが難しい時もあるとのこと。ヤングケアラーだけでなく、周囲の関係する人の困り感、悩みににちょっとでも気づけて寄り添っていけるようになるには、何をしたらよいのでしょうかと考えてしまいます。

〇 まずは、自分以外の他者の異論を聞く姿勢を持つこと

これまで教員稼業を長くやってきましたが、教師である我々も、自分が生育した環境から学んだこと、思考することから殻を破って理解することはむずかしいものです。しかし、ここが大切で、わからないと考えるよりも、なぜ自分がわからないのか理解できないのかを考えることが大切であり、まずは、自分の意見と違う人の話を聞く姿勢を持つことだと思うのです。

この世の中、論破する勢いのある方はたくさんいます。しかし人はいろいろな人がいる集団の中で生きていく動物、相手に自分をわかってもらおうとすることも不可欠ですが、相手をわかろうとする気持ちの方が重きをおいてよいのかなって思います。

〇 広く知識を吸収しようとすること

営業などのプロフェッショナルな方とお話すると、いろいろとお客さんの話題に合わせはるテクニックがすごい。これは話術だけでなく、日頃からいろいろな知識を吸収してはるからだと思うのです。たとえるなら「歩く新聞」ではないでしょうか。そんな人と接するための鍛錬を筋肉を鍛えるがごとくされていると感じます。話題に合わせることができたら、相手も安心しますよね。相手に安心感を持ってもらおうとする日頃からの積み重ねが、自分の殻を破って他者を理解する力になる、それが「気づき力」となるのだと思うのです。・・・・・・・私のまわりで、これまで気づけなかった方、ごめんなさいね。これからも鍛錬を続けます。

記事一覧へ戻る