第一回進路希望調査が公表されました!!
(2023/12/12更新)
みなさまおはようございます。いつもご覧いただきありがとうございます。
さてさて、昨日、今の中学3年生さんの進路希望調査の結果が公表されました。
大阪府は、府立学校条例があり、いわゆる「3年連続定員割れ」規定があり厳しいのです。まっ、条例がなくとも一刀両断にみんなが入りたいと思っている学校を閉校するような県もあるので、何を以て厳しいとするのかわからんところですが・・・・・。
〇 結果を見て、工業系高校はなんとかせんとと、思うのですが
各校の数はないのですが、工業系高校は、募集定員2950人に対し、現時点で2514人の希望者がいるとのこと。まだまだ、足りていません。確かに子どもの数は減少傾向、そして、いわゆる普通科志向が重なり、さらに、今後、募集停止をかける工業系高校があるためなど要因はいくつもあると思います。でも、私はこの数値に危機感をおぼえるのです。
企業様からの求人は年々増しており、企業での人不足は求人倍率に現れてきます。堺工科でも6倍を超える求人倍率、これは売り手市場として喜ぶ半面、企業は人が入らなくては活動ができない⇒収益が下がる⇒府に収める税が減少するになることは明白な事実であります。
ある企業様からは、「工科高校から就職してくれた人はすぐに仕事に入れるが、他の高校からの人は仕事に入るまでに学ぶ期間が3年もかかる」と伺ったこともあります。中小企業にとって適切な人を確保することは死活問題と感じます。
これまで、中学校の進路指導の中で耳にしたことは、「卒業後の進路にふりがきかない」という言葉でした。これは、工業の専門を学ぶ授業があるため、普通科高校より普通科目が少ないので、出口は就職しかない、事務職や文系には進めないなどと思われてきたからです。でもこれは、たいへんな誤解です。逆に言えば、普通科は進学しか選択できない、学校によれば文系にしか進めないとの学校もあるのではないでしょうか。日本を根底から支える仕事の多くは製造したものを売ることであり、製造に関する知識は営業でも求められています。だから、堺工科からでも、製造部門に就業する者もいるし、学んできたことを生かしてジ事務職にも就く者もいる、そして、理系文系双方の大学へもしっかり進学の道が確保されているのです。工科高校は「ふりがきかない」風評を一日も早く解きたいものです。
そして、志願者の高倍率に喜ぶのではなく、工科高校で学ぶ価値を一人でも多く感じていただき、それが
定員並みの希望者が出てきていただくことにつながることを、そしてしっかりと府内の産業界に送り出し、府を支える市民が育つように願っています。