校長だより

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朝から聴くプロの会話

(2022/12/21更新)

みなさまおはようございます。いつもご覧いただきありがとうございます。

〇 毎朝の電車の中で

さて、私がいつも乗ってくる電車には、二人のご婦人がいてはり、いつも仕事の話などをされています。

どうもこのお二人、勤務先は違えども病院か介護施設の清掃を担当されているようで、仕事場の話をされる時がよくあります。例えば「自動水洗のトイレは、清掃中に水が流れるのを抑えるため、段ボールでセンサーを隠す」とか、「あの隅の手の届かないところは、・・・の具合に作業する」などの清掃の極意が。さらには決められた時間内に終了するためのチームワークの話まで。今日なんざ~チームにいてはるおじさんが、俺は俺の流儀でするってなことを言っているようで、いかにチームとしての段取りが大切かをソフトにお話されているなど。いつもお二人のお話を聴いて、ここにも仕事のプロが、自分の仕事に誇りを持ってはる人がいてはるんやなって感じるのです。

〇 自分の周囲には参考になることがいっぱいあるはず

人って、自分はこうしたいなどの気持ちを持ってしまうので、他人さんと合わせたり参考にすることは苦手かもしれません。しかし、よくよく考えてみれば自分が持っている経験値は、そんなに多くはないのです。人は他人さんから吸収する力を持っています。話を聴く姿勢を持ち耳を傾ければ、周囲に参考になることが一杯あると思うのです。生徒さんなら、親や先生は、なんでそんなこと言うのやろってな気持ちでいろいろな話を聴いてほしいと思います。そこから、価値あることが見つかると思います。もうこれでええわって思った時、チームで仕事をする姿勢を忘れた時、それは社会の中で隠居さんになる時で、そんな方は仕事人としては必要とされません。

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