授業紹介 第3回(環境化学系3年生編:生物化学(バイオ)実習)
(2021/05/27更新)
本日紹介するのは、3年生の生物化学(バイオ)実習です。
この実習の目的は、目に見えない微生物(カビや菌類)を取り扱う基本技術(滅菌操作、培地の調整、無菌操作、植菌操作)を習得することです。
① 寒天培地の作成
・寒天の入った培地を三角フラスコに入れ、オートクレーブで滅菌処理をする。
オートクレーブを開けると熱い蒸気が出るので要注意!(軍手をはめています)
オートクレーブから寒天培地の入った三角フラスコを取り出す。寒天はきれいに溶けている。
三角フラスコから寒天培地をシャーレに移し替える。約半分位注ぎ込みます。
上部の蓋を開けた状態で固まらせる。早く乾燥させるのと、蓋に蒸気がつかないようにするためです。
② 寒天培地を使い、空気中の菌やカビを採集する。(任意の場所:写真は校長室です。)
③ 1週間ほど培地を観察し、コロニー(カビや菌の集団)の発生過程を見る。
・2日目
・4日目
・6日目
この実験から目に見えない微生物をコロニーの形で見ることができます。
【この実験を担当してくれた生徒の感想】
・校長室にもこんなにも菌があって驚いた。
・菌やカビなどの種類を調べてみたくなった。
・綺麗な所はないから衛生管理は必要だと思った。
④ 見えない物が見えることにより、微生物に一層興味が持てます。
日常生活のあらゆる場所では、カビや菌などが繁殖しており、そのことを
見て知ることにより衛生管理の大切さを考えましょう。