アルバムを見る力
(2024/02/21更新)
みなさまおはようございます。いつもご覧いただきありがとうございます。
昨日、今春卒業するみなさんのアルバムが到着しました。どの人も、ええ顔してるって、ええ感じで写ってるって思いました。ちなみに、写真の多くは、昨春、本校を卒業したカメラマンさんが撮ってくれたものです。卒業して、すぐにプロとしてアクセル全開、私も見習うこと多しです。
私にも、これまでの多くの写真、アルバムがあります。アルバムは卒業時には、ある意味、珍しくてみんなどんな感じで写ってるかを見比べたりして、ある意味、ネタとして見ていたと思うのです。しかし、一時経ると、関心を持たなくなり・・・いや見る力が持てないというか余裕がないというか・・・。アルバムには、自分の良かった思い出も、嫌な思い出も思い出させるものですから、自分に余裕が持てない時期、過去のすべてを許容できる心境になっていない時期は、何十年も見ていないものでした。今、思うに、自分のことを振り返り、自分を見直す勇気と心の力に自信が持てなかったからかもって思ってしまいます。
人は、一瞬も止まることのない時の流れのなかに生きているので、今の今を大切にしていかなければならないのですが、時には立ち止まって振り返り、自分を見直すことをすることで、他者に優しく対応できる人に近づくのではないかと思うのです。だって、自分の悪いところを自認することは、自己否定にもつながるわけで一番やりたくないことですから。それができるということは、他者に寛容になると考えるからです。私は、アルバムを開くことがあまりありませんでした。しかし、これから社会に出る社会を支える世代のみなさんは、早くアルバムを気軽に開けることができる人となってほしいと思います。