校長だより

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ええもんつくれる日本を保持する

(2024/05/15更新)

みなさまおはようございます。いつもご覧いただきありがとうございます。

昨日来の報道で、あのシャープのテレビ液晶が生産停止となるとの話しがありました。

シャープの液晶は世界の亀山モデルと言われ最高の技術で高品質な製品でありました。今回の生産停止は、もちろん競争に負けたということなのですが、一部の報道では『高品質なものをつくるだけでなく、販売戦略(売り込み)が必要・・・』みたいな論調も見られました。

〇 高品質と販売戦略はどちらも欠けることができない車の両輪との考えがほしいですよね

世間では、それではたくさん売れるものをつくったらええやんかって考えが、ほっとくと大勢になってしまいます。過去、価格競争に挑み、低価格のものをと多くの企業が生産拠点を海外に移した時代もありました。しかし、結果、製造の根本となる技能技術が流出したり、国内で生産すること自体がむずかしくなるなどの弊害もあったことも事実です。やはり、先人が培ってきた高品質な製品製造を支えるマザー的技能技術を国内で保持することはマストと思いますし、ええもんをつくっていたら売れるってな考えではなく、もっと売り込みをかけるテクニックも磨かんとあかんと感じました。

〇 工科の生徒は、生産現場の技能技術を支える人材です。

堺工科はじめ工業系高校の卒業生は、高品質を支える生産現場の人材として活躍しています。海外から働きに来てはる人を育てるよりも、まず、国内で生活する人を産業基盤を支える人材として育成しないと、我々の社会は成り立たなくなるのではないかと不安に思うのですが・・・。

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