校長だより

校長だより

校長だより

17日阪神淡路大震災は忘れてはいけない

(2024/01/18更新)

みなさまおはようございます。いつもご覧いただきありがとうございます。

昨日は、出張で尼崎へ行っておりました。思えば、尼崎も震災で被災が大きかったところ。

もうすでに29年の歳月が流れ、みんなの力での復興により、街並みからはあの日の出来事を思い出すことはできません。

〇 しっかりと忘れない、語り継ぐ、これは当時を知る人の使命かもしれませんね

なんぼ石碑に当時のことを刻み込んでも、映像で残しても、人の気持ちの持ちようは継承することは難しいと思うのです。災害時に、どのように人同士が助け合う気持ちを持ち続けるのか、極限状態におかれた際に、どのように気持ちを整えるのか・・・こんなことは人から人へ語り継ぐことしか手段がないように思います。それも、形骸しないように意識を持って。でも人間社会ってもんはさまざまな人の集まり、形骸化は完全に排除できません。戦争もそうですよね。だからこそ、一人でも多く、せめて特別な日には思い出し、その当時のことを見聞きし考えてもらうことが大切と思うのです。

〇 日常の生活の中で、心の中だけでも、ふと、立ち止まって考えてみませんか

平静な日常生活の中では、当たり前ですが、考えること感じることは少ないです。だから、我々も心の構えができていないと思うのです。でも、特別な日とか、学校で言うと避難訓練とかの時は、真剣に取り組むようにして考える機会を持つことが大事ではないかなって思います。

あの震災の後、数か月後にお婆さんの引っ越しのお手伝いに長田区に行きましたが、焼け野原、押しつぶされているビルを見ての心の整理ができなかった自分を、今でも忘れることができません。思うに今の子どもたちが仮にボランティアで行くっていっても、精神的なダメージの方が多いかもしれないと思うのです。だから、日常の生活の中でも、一瞬でもいい、心の中だけでもいいから、思いをはせる時をもってもらって、備えにしてもらえたらと思うのです。

記事一覧へ戻る