校長だより

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2学期 始業式式辞(要旨)

(2018/08/28更新)

今年の夏は、本当に暑い日が続き、7月に埼玉県熊谷市で41.1度まで気温が上がり国内最高気温を更新し、各地でも35度以上の猛暑日の連続日数の記録が過去最多となるなど、厳しい夏休みとなりました。このため、熱中症で搬送された人も、7月後半の1週間で2万2千人とこれも過去最多となりました。暑さのピークは過ぎましたが、まだまだ残暑が厳しい状況ですので、健康管理に注意しながら学校生活を送ってください。

この夏、スポーツ界で不祥事や問題が多数発生しました。2020年東京五輪・パラリンピックに向けた動きとも見れますが、なぜ、スポーツでこうしたことが起こるのか。スポーツには、勝敗がつきもので優劣や結果が明確です。ゆえに「勝てば官軍」という言葉があるように、スポーツ界は結果に左右されやすく、勝つことがすべてと思いやすく、そのことが様々な問題を生む要因の一つに思われます。「スポーツマンシップ」や「フェアプレー」という言葉は、「スポーツマンだからフェア」ということではなく、戒めを含むようにも感じます。

スポーツにおける「フェア」を体現した事例があります。今年の夏の甲子園大会2日目の試合で、守備側の選手が倒れたところ、攻撃側(対戦相手)の沖学園の選手複数名が水や冷却剤などを持って駆け付け、支援する場面がありました。咄嗟の判断での速やかな行動に、観客席からも大きな拍手が沸きました。フェアに戦うことを大切にし、見ている者の心を揺らした選手のプレーは、これまでもありました。テニスで相手の選手のサーブがアウトとコールされ、「いや、入っていた!」と相手のためにチャレンジ(ビデオ判定)を申し出たアメリカ選手。サッカーで審判のミスジャッジでPKを得た選手が、ゴールを狙わず得点しなかったケースなど。

私たちは、ややもすると勝つことだけにこだわって、反則したり自分に有利な判定になるよう抗議したりします。しかし、スポーツの真の目的は、前述のプレーのように「フェアに競争を楽しむ」ものであり、ルールや審判を超えたところで行動をコントロールすることができる選手が、スポーツマンシップを身につけた選手と言えます。前述の選手たちは、自分の行動に対して、人としての判断基準をしっかり持っているとも言えます。スポーツに限らず、すべての活動に通じるものです。

今日からはじまる2学期は、長丁場で多くの行事等もあり変化の学期とも言われます。1学期の失敗を取戻し、成果を伸ばすチャンスもあれば、弱い自分と時間に流されて崩れていくリスクもあります。今日は、2学期、自分がしなければならないことをあらためて確認し、取り組みに対して自分がフェアに向き合えているのかを常に振り返り、行動をしっかりコントロールしながら長丁場の2学期を乗り切ってもらいたいと思います。

皆さんの大きな成果を期待し、2学期始業式の式辞とします。

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