校長だより

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3学期始業式式辞(要旨)

(2017/01/10更新)

新年おめでとうございます。今年は穏やかなお正月で例年より少し長い冬休みとなりましたが、皆さんはどう過ごしたでしょうか。

新たな年を迎えて気持ちを切り替え、あらためて目標を定めた人もいると思います。

今日から始まる3学期は、3か月間という短い期間となります。

この3か月は、月の異名では「睦月」「如月(きさらぎ)」「弥生」とも呼ばれ、四季の流れからもしっかり力を蓄え活動の季節である春に向けて、着々と準備を進める時期ともいえます。

この準備の重要性は、すべての取り組みに共通します。準備とは、本番を想定して可能な限りの対応策を考え実行することです。例えば、ものづくりに関わることで事前準備の綿密さを称賛された事例として、東京スカイツリー建設があります。前例のない地上600mでの秒速10mの風に備えた作業のための気象データの収集実験や、すべての地震、突風を想定した設計等、建設に至るまでの周到な準備は私たちの想像をはるかに超えるものです。そして、その綿密な準備により事故を未然に防ぎ、安全が確保されることになります。

このように目標に向けて事前に準備することで、ミスやエラーが減り、取組みへの気持ちも前向きになります。逆に、準備をせず「成り行きに任せる」とリスクが高まり、想定外のことが多くなり、気持ちの面でも受け身でやらされ感が増すことにつながります。

明日への準備や長期の準備期間を要するものまで、準備にも様々なものがありますが、それぞれの目標に応じて必要な段取りを考える時間をしっかり持って、準備行動の具体的なイメージを持ってもらいたいと思います。

この3学期は

3年生にとっては、卒業式そして、4月からの新たな社会人生活に向けての時期

2年生にとっては、最終学年の進路選択に向け、気持ちを高めていく時期

1年生にとっては、高校生としての1年を振り返り、自分なりのまとめの時期

となります。

やるべき準備を実行して、この短い3学期を有意義なものにしてほしいと思います。

また、厳しい寒さの中、風邪やインフルエンザなどの疾患にかかりやすい時期でもあります。日々の体調管理に気を付けて、それぞれの学年をしっかり締めくくる充実した3学期となることを願って式辞とします。

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