校長だより

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京都大学大学院の杉山教授による「水の分析」授業を実施

(2016/12/22更新)

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12月12日(月)と16日(金)の2日間、企業等連携による技能力育成事業として京都大学大学院人間・環境学研究科 研究科長の杉山雅人教授と博士1年の朴紫暎さんに来ていただき、「水の分析(陸水学とフィールドワーク)」について陸水学の講義・水の分析技術実習・フィールドワーク技術実習をしていただきました。本事業は、将来の大阪の産業基盤を支え、継承・発展させる確かな知識及び技能を持った人材を育成するため、企業等との連携を推進し、生徒の企業等研修及び技術者等による実践的指導を実施することを目的としております。杉山先生は、ロシア・バイカル湖やトルコ・ワン湖、キルギス・イシククル湖、国内各地の河川・湖沼で水の分析研究をされています。今回の講義では、化学的酸素要求量(COD)、溶存酸素(DO)、pH(水素イオン指数)、リン濃度などの測定原理や、琵琶湖の湖水の成層と鉛直混合について、夏と冬では湖水の化学構造が違うことや地球温暖化の影響で、気温・水温ともに長期的に上昇傾向にあり、21世紀末には年平均気温が2.5℃上昇することなどを丁寧に教えていただきました。実習では、水質調査に用いる採水器や測定機器の原理と用法の説明があり、その後、実際にプールと砂場でフィールドワークをおこないました。そして採水した試料を、実験室でpH、DO、COD、リン濃度の簡易水質測定と水のろ過をしました。学校にはない採水器や測定機器をつかい、生徒たちはより実践的で身近な水の環境問題について学ぶことが出来ました。それぞれ、自分たちなりに環境問題を考え、技術者として地球を守っていきたいと改めて感じることが出来る一日となりました。

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