校長だより

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5月全校集会 校長講話「ルール、マナーを考える」(要旨)

(2016/06/29更新)

今日は、ルールとマナーについて考えてみたい。

ルールは約束、マナーは相手への気遣いや思いやりということですが、これが守られないケースのほとんどが悪い事だとわかっていて、それでも行動に出てしまうということです。

最近、スポーツ界であった出来事から考えてみたいと思います。

一つ目は、スノーボードの日本代表の未成年選手2名が、大麻所持等で処分を受けたケースです。アメリカ遠征中のパーティーでの行為ですが、当地アメリカのコロラド州は成人の大麻は合法のところで、合法の他国の選手が使用していたことは容易に想像できます。その状況の中で、未成年の日本選手が周囲の状況に流されてルールを破ってしまったケース。

二つ目は、バドミントンのリオ五輪の代表権がかかった今月1日のアジア選手権で、すでに代表権を獲得している日本の高橋・松友ペアと、この大会で優勝すれば代表になれる、同じく日本の福万、よなおペアの決勝になり、ランク通りに高橋・松友ペアが優勝しました。このとき、試合後、他の強豪国の一部メディアからは、「なぜ、勝ちを譲らなかった?」という質問がとびました。実際、このようなケースで試合操作が行われたと思われる事例が過去にありました。この時の、高橋・松友選手の心情は、どのようなものだったでしょうか。

前者は、周囲の環境に流されて法を破ったケース、後者は、つらい状況に立つ中で、フェアプレーを貫いた貴重なケースと言えますが、ルールやマナーを守るうえで大事なことを教えてくれているように思います。

我々が、ルールやマナーを守れなくなるケースは、善悪の判断ができないのではなく、その時の状況や背景によって大きく心が影響を受けることによります。心の揺れによって、行動が変わるということです。

赤信号は渡ってはいけないことは誰でも知っています。しかし、「車が来ていない」「誰も見ている人がいない」「横に子どもがいる」などの状況の違いにより、心が揺れ、自分の勝手な解釈(言い訳け)で行動が変化したことはありませんか。

ルールやマナーを守らないことが、自分にとってどんなメリット・デメリットがあるのか。

・約束を守らない自分勝手な者として、他者からの信用・信頼を得ることができなくなる。             (信用は、すべての社会生活の基盤)

・常に「言い訳」に基づいた行動は、前進を遅らせ、消極的な姿勢が定着する。           (いつもどこかに負い目を感じて生活することに)

○約束を守るということは、言い換えると「相手を尊重する」ことです。

このことを象徴する、忘れられない場面があります。

2011のサッカー女子W杯の決勝で日本がアメリカにPK戦の末勝利し、初優勝した瞬間の出来事。

日本の宮間選手は、歓喜に沸くチームメイトの輪に加わらず、負けたチームのアメリカ選手たちに歩み寄り、一人一人とハグし、健闘をたたえ合いました。その瞬間の宮間選手の行動は、「相手を尊重する」という姿勢が、宮間選手の心の中に貫かれていたからこそ行われたのではないかと思います。

ルールにしろマナーにしろ、その根本は周りの人や相手の人を大切にする気持ちであり、「常に相手を尊重する」という「自分自身のルール」をもって、自分の行動をコントロールしてほしいと思います。

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